そろそろ寒くなってくるので 冬眠に入るメンバーさんもいらっしゃるかと思います。
冬眠まに 船の格納メンテナンスをするのはもちろんですが、船台のメンテナンスも忘れずに行ってください。

津浜は海水に船台を浸けますので、どうしても塩害は避けられません。フレームがステンレスやドブ浸けをしえあっても、車輪は鋳鉄のままです。当サービスでオススメしている車輪は防水、某錆に優れておりますが、そうでない物は塩による軸の固着、回転部分の固着などで不具合が発生することも!

メンテナンスは、とても簡単です。
用意する物は、耐水性グリス、グリスガン、ボトルジャッキです。グリスはモリブデン入りの黒い物ではなく、栗キントンのような黄色い物の方が長持ちします。こちらは、コメリやジョイフルホンダでも売ってます。船台1基につき、大きな物を2本ほど使います。

次にグリスを注入するための グリスガン。これはマリーナにもありますが、こまめにメンテナンスをしてみようと思うのであれば、自前のものを揃えておいても惜しくはないです。グリスガンは大小2種類ありますが、大きい方を用意してください。

船台を持ち上げるためのジャッキ、できれば油圧式のボトル型がオススメです。船の大きさにもよりますが、27ftクラスで4t対応の物を、それいかであれば3t対応の物で十分です。こちらもジョイフルやコメリで売っていますが、あまりにも安い物はすぐ壊れたり、オイル抜けしたりします。

メンテナンスは①ネジのゆるみの確認、②車輪のグリスアップ、③防錆塗装などです。
ネジのゆるみは、意外と多いです。それ以外にも、フレームのゆがみやクラック(プラスチックハンマーやゴム製のハンマー(100円均一で売っている物でOK)でたたいてみればすぐわかります。特に溶接部分はクラックが入りやすいですので注意深く見てください。

②車輪のグリスアップは、ボトルジャッキでフレームを船ごと持ち上げて、ニップルからグリスを注入します。注入すると隙間部分から古い劣化したグリスと海水が出てきます。黄色のグリスが出てきたら グリスアップ終了です。
自在輪の場合は、軸部分と回転部分の2カ所、固定輪の場合は軸受け部分のみです。もしニップルが付いていない場合には後付けできますのでご相談ください。
※ニップルが付いていないと2年ほどで固着します。固着してからは遅いので、早めに対応をしたほうが余計な出費も抑えられます。
グリスアップは一人でもできますが、できれば二人いた方が作業がスムーズです。あと出てきたグリースを拭き取るウェス(ぼろキレ。いらないタオルでもOK)をある程度用意しておいてください。手ぬぐいサイズであれば2本は欲しいです。

③防錆塗装は、車輪部分やネジ、追加溶接部分に施します。本来であれば錆を落としてからの方がいいのですが、どうせ錆するのでそのまま上から塗ってしまってもOKです。フレームの錆はどんどん浮き上がってきますので、ここだけはハンマーでたたいたりグラインダーで削ったりしてから塗装した方がいいでしょう。

ちょっとした手入れで船台は長持ちします。決して安い物ではありませんので、こまめなメンテナンスが長持ちの秘訣です。

詳しくは、マリーナにてお問い合せください。


この記事は 10月28日 11:59 に作成されました。  カテゴリ:津浜マリーンサービス |

船台のメンテナンスも忘れずに はコメントを受け付けていません